歯科技工物といわれる詰め物や被せ物は、歯科医院で患者さまからお採りした歯型を歯科技工所に送り作成していただくのが一般的ですが、当院で導入しているセレック(CEREC)というシステムを利用することで、院内で歯科技工物を短時間で作製することが可能になります。
むし歯の治療で削った歯の詰め物や被せ物、過去に治療した歯の金属の詰め物や被せ物の付け替えなどにおいて、1日で治療が完了できますので、通院回数を減らすことができます。
お口の中を数十秒でスキャニングして、コンピューター上にデジタルの歯型(光学印象)を作成することができます。3Dデータは、詰め物や被せ物の設計に使用することができるほかにも、マウスピース矯正などにも応用ができます。
従来の柔らかいゴムのような材料(印象材)を噛んで採る歯型と異なり、ゆがみや誤差がでることがなく、嘔吐反射がある方でも安心してご利用いただけます。
デジタルの歯型データからコンピューターで設計した詰め物や被せ物を作製することができます。
歯型を歯科技工所に送り、できあがった詰め物や被せ物を送り返してもらうといった流れを完全に省略することができます。この機器があることで最短1日で治療を完了することが実現できるのです。
通常のむし治療の流れでは、むし歯を削って歯型を採り、詰め物や被せ物ができあがるまでの間、仮の詰め物や被せ物を付けることになりますが、外れてしまったり、わずかな隙間からむし歯に再感染してしまうリスクが少なからずありました。
1dayトリートメントは、削った歯をすぐに詰め物や被せ物で封鎖することができるので、むし歯が再発するリスクを下げることができます。
お口の状態を検査して治療計画をたて、患者さまにご説明します。
むし歯がある場合は、必要に応じて治療を行います。
金属の詰め物や被せ物を付け替える場合は、取り外して歯の形を整えます。
お口の中を3Dスキャナーで撮影してコンピューターに取り込みます。
コンピューター上で三次元処理され、デジタルの歯型(光学印象)が作られます。
歯型のデータを基に、コンピューター上で詰め物または被せ物を設計します。
コンピューター上に作られた詰め物または被せ物のデータを、CAD/CAMシステムを使ってセラミックの塊から削りだします。
作られた詰め物または被せ物は丁寧に磨き上げます。
詰め物または被せ物を歯にセットして最終的な調整を行い、治療が完了します。